エアコンの電気代比較と節約術|冷房・暖房のつけっぱなしはお得なのか?

エアコンの電気代が高くて困っていませんか?
この記事では、エアコンの電気代が安くなるといわれている「エアコンつけっぱなし」の効果について解説します。

その他にも、エアコン以外の暖房機器との電気代比較や、エアコンで暖房を使うときの節約術についても紹介します。

「24時間エアコンつけっぱなし」は電気代の節約になる

テレビなどで「24時間エアコンをつけっぱなしにしておくと、電気代が安くなる」という情報を耳にしたことがある方も多いとおもいます。「24時間エアコンつけっぱなし」が電気代の節約につながる根拠は、「エアコンがもっとも電力を消費する(電気代が高くなる)タイミング」と関係があります。エアコンがもっとも電力を消費して電気代が高くなるのは、設定温度と室内の温度に開きがある場合です。

たとえば、真冬に室内温度が5℃以下の状態で、設定温度「22℃」でエアコンの暖房を使用した場合、室内温度を5℃→22℃へ17℃も変化させる必要があります。このとき、エアコンはかなりのパワーを使用する必要があるため、当然ながら電気代も高くなってしまいます。これは、夏場の冷房でも同じことが言えます。
それに対して「24時間エアコンつけっぱなし」の状態ですと、常に室内温度と設定温度の開きが少ない状態をキープしますので、エアコンの消費電力を抑えることができます。そのため、エアコン電気代の節約につなげることができます。

ただし、「24時間エアコンつけっぱなし」をすることで、誰もが電気代を節約できるというわけではありません。中には高くなってしまうような場合もあります。

次の項目を参考に、ご自身が「エアコンつけっぱなし」に向いているかどうか判断してみましょう。

「24時間エアコンつけっぱなし」が向いている人

室内温度と設定温度の開きを常に少なくキープする「24時間エアコンつけっぱなし」の運用方法は、以下の方に向いています。

● 家にいる時間が長い人

主婦や家で仕事をしている自営業の方など、1日を通して家の中にいる割合が多い人は、「24時間エアコンつけっぱなし」に向いています。

● 30分~1時間程度の外出が多い人

ずっと家に居ない人でも、30分~1時間程度の外出が多い人ならば、エアコンの電源をこまめに「オン/オフ」するよりも、「24時間エアコンつけっぱなし」のほうが電気代の節約につながるでしょう。

基本的に家にいることが多い人で、これまで「30分~1時間程度の外出」や「室内温度が設定温度に達した」ときにエアコンの電源を切っていた人は、「24時間エアコンつけっぱなし」による電気代の削減が期待できますので、ぜひ試してみてください。

「24時間エアコンつけっぱなし」が向いていない人

室内温度と設定温度の開きをつねに少なくキープする「24時間エアコンつけっぱなし」ですが、以下のような人は逆に電気代が高くなってしまうこともあるので注意しましょう。

● 日中は仕事で家にいない人

会社勤めなどで日中はほとんど家に居ない人は、「24時間エアコンつけっぱなし」に向いていません。基本どおり、家を出るときに「電源OFF」にし、家から帰ってきてから「電源ON」にしたほうが、電気代は安く済むでしょう。

● 数時間単位の外出が多い人

さきほど「30分~1時間程度の外出が多い人」は「24時間エアコンつけっぱなし」に向いていると書きましたが、「数時間の外出」になると、ちゃんとエアコンを切ったほうがお得です。

このように、「24時間エアコンつけっぱなし」に向いていない人は、「仕事などで日中は外出している人」や、「数時間単位での外出が多い人」ということになります。

使い方を間違えると電気代の節約にならないことも

電気代の節約につながりやすい「24時間エアコンつけっぱなし」ですが、以下のような使い方をしていると、逆に電気代が高くなってしまうこともありますので注意しましょう。

● 風速を「自動運転」以外に設定している

「24時間つけっぱなし」でエアコンを動かす場合は、風速は必ず「自動運転」にしましょう。自動運転ならば、室温が設定温度に近づいていれば、自動でもっとも消費電力が少ない「弱」運転を行ってくれます。

● 古いエアコンを使用している

古いエアコンを使用している場合、「24時間つけっぱなし」を行うと、逆に電気代が高くなってしまう場合があります。具体的には「2005年以前」の機種は、最新機種に比べて40%以上省エネ性能が低いので、「24時間つけっぱなし」運転には向いていないでしょう。

エアコン以外の暖房機器の電気代は?ストーブやヒーターとの比較

ストーブやヒーターなどの暖房機器に比べて、エアコンで暖房を使用した場合の電気代はどのくらいになるのでしょうか?

以下は、エアコン(暖房)と主要な暖房機器の「1時間あたりの電気代」を比べた結果です。

電気毛布 約5円(75Wタイプ)
こたつ 約4円
エアコン 約1円(2.8kWタイプの場合)
ホットカーペット 約2円(450Wタイプの場合)
電気ストーブ 約27円(1000Wタイプの場合)
オイルヒーター 約7円(1500Wタイプの場合)

このように、最新エアコンで暖房を使用したときの電気代は、電気毛布やこたつよりは高くなってしまうものの、電気ストーブやオイルヒーターなどに比べると安いのです。

ただし、エアコン使用時の電気代は、エアコンの使い方でも大きく変わります。

次の項目では、エアコンで暖房・冷房を使うときに、できるだけ電気代を安くおさえる節約術をご紹介します。

エアコンで暖房・冷房を使うときの節約術

エアコンで暖房・冷房を使うときの節約術

エアコンで暖房・冷房を使用するときは、以下で紹介する節約術を参考にしてみましょう。
知っていると知らないのとでは、電気代に大きな違いが出る可能性もあります。

エアコン設定温度を上げすぎない(下げすぎない)

エアコンの設定温度が高すぎたり低すぎたりする場合、電気代が高くなってしまいます。電気代をできるだけ安く済ませたいのであれば、夏場の冷房は26~28℃、冬場の暖房は20~22℃に設定するのがよいでしょう。

扇風機やストーブなど、他の冷暖房器具と併用する

エアコンの冷房・暖房だけではなく、扇風機やストーブなどの冷暖房器具と併用することで、設定温度を抑えていても快適に過ごすことができるでしょう。

エアコンの風向きを「下向き」にする

エアコン(暖房)を使用するとき、風向きは「下向き」にしましょう。暖かい空気は天井に溜まりやすいため、風向きは「下向き」が効果的です。

電源の「オン/オフ」を最小限に抑える

エアコンは電源を入れるたびに大きく電力を消費します。そのため、不必要に電源の「オン/オフ」を繰り返さず、最小限に抑えることで、電気代の節約につながります。

定期的にフィルターや室外機の掃除を行う

エアコンのフィルターや室外機にホコリなどの汚れがたまっていると、エアコンのパフォーマンスが下がり、余計に電気代がかかってしまいます。もしフィルターや室外機が汚れている場合は、使用する前に自分で掃除するか、専門のクリーニング業者に掃除してもらいましょう。

まとめ

この記事を通じて、「24時間エアコンつけっぱなし」は電気代の節約に効果があることがわかったと思います。

ただし、「24時間エアコンつけっぱなし」には向き不向きがあり、「家からあまり出ない人」や「外出しても短時間な場合が多い人」には向いていますが、「仕事などで日中は外出ている人」には向いていません。

また、エアコンの電気代はストーブやヒーターに比べて安い場合が多いですが、使用方法によっては高くなってしまう場合もあります。

ご紹介した「節約術」を確認して、設定温度や風向きなど、現在の使い方が間違っていないかどうか見直してみましょう。きっと、省エネへの近道になるはずです。

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