3月4日に2018年度第90回アカデミー賞が行われました。日本ではメイクアップ部門で辻一弘さんが受賞したことで大きな話題となっています。
私の最も好きな俳優はヒュー・ジャックマンで、今回の歌曲賞でノミネートされた“This Is Me”が主題歌となっている映画『グレイテストショーマン』の主人公を演じました。登場人物すべてに感情移入し、最初から最後まで鳥肌が総立ちでした。ヒュー・ジャックマンはその代表作品でもある『X-MEN』のような迫力あるアクションだけでなく、『ローガン』でも見られるようなセンセーショナルな演技で、その才能に圧倒されます。
もう1人、レオナルド・ディカプリオも大好きな俳優です。ディカプリオといえば『タイタニック』を思い浮かべる方が多いと思いますが、彼の出演作品の中で1番のお気に入りは『ロミオ+ジュリエット』です。初めて見た時は、シェイクスピア作品を現代風にアレンジしたユーモアに度肝を抜かれました。
彼は2年前の第88回のアカデミー賞において、映画『レヴェナント』で主演男優賞を受賞しました。この『レヴェナント』はアメリカの西部開拓時代に実在した人物の半生と、極寒地帯でのサバイバルを描いた作品です。ディカプリオは息をのむ迫力で見事に演じ、オスカーを手にしました。
(本作品の監督は『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ軌跡)』の監督でもあり、この作品も名作です。是非、見てみてください!)
彼の長いキャリアの中で、初めての受賞でした。その授賞式の中で彼はキャストやスタッフへの感謝と共に、環境問題について言及しています。
『レヴェナント』の舞台はアメリカ北西部の極寒地帯でしたが、撮影をした2015年は歴史上で最も気温が高く、雪を探すために地球の南端まで移動が必要だったそうです。
(作中では観ているこっちが凍えるくらいその寒さが伝わってきます・・・)
普段から地球環境へ関心を持ち行動を起こしている彼だからこそ、アカデミー賞授賞式という場において「今起きている気候変動は私たちが直面している緊急の課題であり、課題解決のため地球のために行動を起こしている人たちを支持しよう」と呼びかけました。
このようにアカデミー賞は俳優たちが映画製作に携わった全てのひとに感謝をする場であると同時に、受賞者それぞれの個性を見ることができる一つのエンタテイメントなんです。
「どの作品が受賞するのか」だけではなく、受賞した方のスピーチにも注目するとより楽しめるのではないでしょうか。