世界からチョコレートが消える?

カカオとチョコレート
今日は ちわまる が担当します

2月14日はバレンタインデーですね。
皆が大好きなチョコレート。日本では簡単にチョコレートを手に入れ、食べることができますが、なんと今後30年以内にチョコレートが食べられなくなるかもしれないことを皆さんご存知でしょうか?とても信じられないですが、これは実際起こりうる問題なのです。その原因は、気候変動をもたらす地球温暖化にあります。

現在、チョコレートの原料となるカカオは、約70%が西アフリカにあるコートジボワールとガーナで栽培されています。カカオの栽培は、緯度20度以内の暖かい地域でしか成長できない植物で、さらに多湿で豊富な雨といった厳しい環境条件にあります。
チョコレートが消えるその大きな原因は、地球温暖化によって引き起こされる、これら生産地の干ばつです。

カカオの木に生るカカオの実
地球温暖化の影響で、向こう30年間で地球の気温が2.1度上昇するといわれており、これはカカオの栽培を壊滅に導く恐れがあるといわれています。カカオの栽培可能な場所がどんどんなくなり、2050年までにチョコレートが世の中から消えるというのです。

地球温暖化によって、カカオの木が絶滅する可能性がある上に、ここ数年アジアでのチョコレートの需要が急増したことも要因の一つであるといわれています。需要と供給のバランスが崩れ、数年後にはチョコレートの生産は世界の需要に応えられなくなる可能性が高くなってきているのです。

そんなカカオの木を絶滅から防ぐために、アメリカのカリフォルニア大学では遺伝子編集を行い、カカオの種を残すだけではなく、劇的な気候の変化にも対応できるカカオの品種の改良を目指す研究を進めています。そのほか、アメリカの大手食品会社マースは2050年までに二酸化炭素排出量を60%削減するプロジェクトに10憶ドルを出費したと発表しました。

いろんなチョコレートのイラスト
今後も美味しいチョコレートを食べられるようにするためにも、世界規模での対策を考えていかなければなりませんね。

じじまる 本命チョコをもらう