平成最後の夏が異常気象、台風、地震の連続です。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
さて、災害発生後、ニュースなどでも取り上げられていますが非常時への備えが大切です。
首相官邸のHPでも、何をどう備えておくべきか紹介されていますので是非参考にしてください。
災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~|首相官邸
備蓄品だけでなく電源の確保が必要に
報道を見ていても食料・水・電気の3つは少なくとも備えておく必要があると、改めて思います。食料・水・ランタンなどの照明器具はネット通販などでも様々なものが販売されていますが、電力源はどの程度の容量が最低限必要なのでしょうか。
よく言われているのは、災害発生後3日間は支援を得られない想定で準備をしておくということです。
電力の容量を決める為には、まずは自分たちの生活の範囲で最低限、何に対して電力の供給が必要かを事前に調べておく必要があります。たとえば家族全員の携帯電話・スマートフォンの台数や在宅医療機器の有無などです。今やスマートフォンは生活必需品であり、非常時にはこの1台で安否確認、あらゆる情報の取得などが可能なため、充電ができないとなると大変困った問題になります。
9月6日に発生した北海道胆振東部地震の際には、携帯電話・スマートフォンの充電ができず充電施設に人が殺到し、3時間以上待たなければならないところもあったそうです。平成30年台風第21号の際にも大規模な停電が発生し、2日経っても電気が復旧せず生活に大きな支障が出た方も多かったのではないでしょうか?
蓄電池から電力供給が可能
ランタンなどの照明器具だけでなく、電源の確保は災害時の備えとして重要度が高まってきており、手軽で持ち運びも便利なポータブル蓄電池が今人気となっているようです。稼働時間の目安として容量が500Whの蓄電池を想定した場合、スマートフォン(消費電力15W)の充電可能時間は33時間となります。72時間には及びませんが、スマートフォンの充電だけで考えた場合、2時間充電で1日もたせると3日間は十分に使用できることになります。このほかにもノートPC(20W)だと25時間、LED照明(7.3W)だと68.5時間稼働が目安となります。
また、在宅医療機器をご使用されている方では、たとえば酸素吸入器の場合、機器にもよりますが8時間程度の稼働が見込まれます。
蓄電池にも様々なものが登場しており、蓄電池の充電方法も異なります。おうちのコンセントで充電できることはもちろんのこと、太陽光発電パネルがセットになったものもあります。こちらだと万が一蓄電池の充電がなくなってしまったとしても日中であれば充電することができるため、停電時の充電切れの心配が減りますよね。
また、自宅の屋根に太陽光発電システムを設置していれば家の中へ給電が可能ですし、自宅近くに土地を保有していれば太陽光発電システム(直接給電が可能な仕様のもの)を設置することで常時は売電しつつ、災害時は給電の役割が期待できます。
これからは「助けを待つ」のではなく、できるだけ「自助」を心がけることが重要です。万が一に備えることで、まずは自分たちの安全を確保しましょう。