毎日のように酷暑が続き熱中症、熱射病、日射病のニュースが流れています。
過去に経験したどの夏よりも過ごしにくくなっていることは間違いありません。
そして、今後10年、20年先に今以上の暑さになっていくのであれば、私はその未来において普通の生活を送っているイメージが全くわきません。
もしかすると、その暑さに対応できるよう人間も少しずつ進化していくのかもしれませんね。
人間に備わっている冷却機能
人間の体というのはとてもよくできていて、体に熱がこもると自然に体外へ排熱する機能が備わっています。それが「汗」なのです。暑くなると汗をかき、汗が蒸発することによって体内の熱を外へ逃がし体温を調節してくれています。
しかし高温・多湿の環境の中で長時間活動すると、体の機能は著しく低下し、危険な状態に陥ってしまいます。そして現在、日本の夏はこの発汗機能を低下させてしまっているのです。
その原因の一つが「湿度」です。
空気中の湿度が高いと汗は蒸発しにくくなり、熱が体内にまとわりついたままになってしまいます。つまり日本の夏は多湿であるために、汗が蒸発せず体の冷却機能が働かなくなり、結果「暑く」感じるのです。
ではなぜ日本の夏はこれほど多湿なのでしょうか?
日本が多湿の理由
日本は海に囲まれた島国であり、また夏季には雨がよく降ることが多湿の理由と考えられています。それは今に始まったことではありませんが、過去と比較しても感覚的にも今の暑さはこれまでで経験した以上に暑く感じます。
多湿であるということは空気中の水分が多いということであり、今日における水分量は様々な見解がありますが、温暖化による海水の気化量増加が影響しているとも考えられます。
日本の地理的な理由だけであれば我慢して生活するしかありませんが、温暖化が多湿の原因の1つだとしたら、私たちの努力によって改善していくことができるかもしれませんね。
ただ、これだけ温度も湿度も高いと健康を害してしまう恐れがあるので、エアコンの使用制限については避けた方がいいでしょう。