4月17日は“恐竜の日”とされています。
1923年アメリカの動物学者ロイ・チャップマン・アンドルーズはゴビ砂漠へ向けて北京を出発し、約2カ月後に恐竜の卵の化石を発見しました。
その後、彼が発見した化石の数は25個にのぼり、この旅の出発日である4月17日が“恐竜の日”とされることになりました。
生物が絶滅した理由
恐竜は中生代の三畳紀、ジュラ紀、白亜紀にかけて繁栄した大型の爬虫類です。しかし彼らは絶滅の運命にありました。
恐竜の繁栄が始まったとされる三畳紀は今から2億5100万年前から1億9960万年前までの期間です。まだこの頃では恐竜は全生物のうち5%~10%程度にしか存在しない種でした。
それが三畳紀の後期になると恐竜は一気に数を増やし映画ジュラシックパークに登場するような恐竜へと進化するに至りました。
それは、三畳紀の終わりに地球上の生物の半数が絶滅し、その中で恐竜が生き残ったために一気に数が増えたのだと言われています。
この大量絶滅の原因は大規模な火山の噴火とも考えられています。この噴火によって空気中の二酸化炭素量が2倍になり、気温上昇や海水の酸性化に繋がり、この変化にほとんどの生物が適応しきれなかったと言われています。
一方で、恐竜はこの環境変化に適応することができたため、三畳紀以降、地球を支配する最強の生物として君臨することになりました。
いまや昔話ではない
ここまで読むと、いま私たちが生活しているこの時と状況がシンクロしている気がします。
火山噴火前の地球環境と現在を全く同じように比較することはナンセンスですが、過去に既に温室効果ガスが原因で生物が大量絶滅に追い込まれていることを思うと、いま私たちが抱えている地球温暖化問題は放っておけない問題ですよね。
もうすでに地球温暖化の影響を受けていると考えられる野生生物の数はおよそ2,800種ともいわれています。
私たちだけではなく、地球上すべての生物がこれからも変わらず生きていくために温暖化を止めるためにできることをしていきたいと、この恐竜の日に改めて強く意識しました。
ちなみに最新映画、“ジュラシックワールド 炎の王国”は7月13日に公開予定です。シリーズ第5作目となり公開がとても楽しみです。
参考:ナショナルジオグラフィック「三畳紀末の大量絶滅、原因は溶岩の噴出」
参考:WWF「地球温暖化による野生生物への影響」