お家の中の電気代、何にどれだけかかってる?

暑い夏にはクーラー、寒い冬には暖房が欲しくなる一方で、気になるのは電気料金。節約しなければと思いつつ、つい使いすぎてしまうのが季節ものの家電です。
実際エアコンは年間でどれだけの料金になっているのでしょうか。その他の家電は一体どれだけ電気代がかかっているのでしょうか。

こちらの記事では、年間電気使用量の大きい家電の電気代と、その節電方法について解説します。

年間で電気料金がかかる家電トップ5は?

一般家庭で電気をよく消費する家電を知っておくと節電がしやすくなりますので、まずは年間を通して電気代がかかる家電トップ5を紹介します。
経済産業省資源エネルギー庁の調査による、家電の電気使用量トップ5と使用量の割合は以下の通りです。

1.電気冷蔵庫(14.2%)
2.照明器具(13.4%)
3.テレビ(8.9%)
4.エアコン(7.4%)
5.電気温水器(5.4%)

※ 画像引用元:経済産業省資源エネルギー庁「省エネって何?」

電気代がかかるものといえばクーラーや暖房機器などを思い浮かべそうですが、1位は冷蔵庫、2位は照明器具、3位がテレビとなっています。意外にも季節家電のエアコンは4位という結果でした。

上位3つの家電に共通している特徴としては、
①季節に関係なく年間を通して使用する
②つけっぱなしにしている時間が長い
という2点が挙げられます。

どの家電も日常生活であまりに当たり前のように使っているので、電気代のことを意識しないものばかりです。
まずは、自分の家の電気代がどれくらいかかっているのかを確認しておきましょう。

家電それぞれの電気代はいくら? 節電方法は?

次に消費電力量の多い家電の電気料金について解説します。
家電に限らず電気製品は日々技術力が向上し、新しい製品ほど消費電力量が少ない傾向にありますので、これから紹介する電気料金はあくまで目安としてください。資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2022年版」を参考に、年間電気料金と、1日当り換算の電気代を日割り(365日)で計算してみました。

1位 電気冷蔵庫


電気冷蔵庫は家族の人数によって利用する大きさが異なりますが、3~4人の核家族を想定して、401~450リットルの大きさを基準にしました。

・年間電気料金:5,270~9,020円
・1日当り換算:14.43~24.71円

電気冷蔵庫は一家に1台、あっても2台程度の家電です。
世帯当りの所有台数は少ないですが、家族構成が多くなると容量も大きくなり、消費電力量も大きくなります。
電気冷蔵庫は食材を低温保存するため、庫内を冷やすためにエネルギーを使い、しかも常に稼働させていなければなりません。できるだけ室温との差を小さくして、冷気が逃げないように工夫することが節約のポイントです。

節電方法

・冷蔵庫内には食材を詰め込み過ぎない
・冷凍庫は保冷効果を高めるため隙間を作らないようにする
・熱いものは冷ましてから入れる
・ドアの開け閉めは手早く済ませ、回数も減らす
・周囲の家具や壁から距離を離して設置する

2位 照明器具


照明はどの家庭でも最もよく使われる電気製品といっていいでしょう。
一般家庭での年間点灯時間を2000時間(1日当り5.5時間)として消費電力量を算出しました。照明器具は、リビングで使われる6~8畳用の大きさとしています。

・年間電気料金:1,360~4,810円
・1日当り換算:3.72~13.17円

家の構造や部屋数などによって使う照明の数は異なってくるでしょう。当然ながら、照明を多く使うほど電気代は高くなります。年間を通して、特に日が短くなる冬のほうが、照明器具の電気代がかかる傾向にあります。
節電のポイントは、できるだけ陽光で室内を明るくし、不要な照明は使わないことです。

節電方法

・日中は外の明かりを取り入れる
・使っていない場所の照明は切る
・埃や汚れをこまめに掃除して明るさを保つ
・調光機能のついた照明で明るさを調節する

3位 テレビ


以下の電気料金は一般家庭のリビングに設置されるテレビとして、やや大きめの液晶テレビ42V型で、1日平均視聴時間4.5時間で算出しています。

・年間電気料金:1,970~2,650円
・1日当り換算:5.39~7.26円

テレビは迫力のある映像を求めて大きめのサイズを買ってしまいがちですが、もちろん画面が大きいほど消費電力量は大きくなり電気代もかかります。
また、多くのご家庭でにぎやかさや音での情報が欲しくて、ついつけっぱなしにしてしまいがちですが、見ていないときはできるだけ電源を消すようにしましょう。

節電方法

・部屋の大きさに合ったサイズを選ぶ
・こまめに掃除して明るさを抑える
・見ていないときはこまめに消す

4位 エアコン


エアコンは使う状況によって電気使用量が大きく異なります。電気料金を算出するに当たって、条件は次のように設定しています。
・冷房:使用期間3.6ヶ月/設定温度27℃(外気35℃、室内27℃)
・暖房:使用期間5.5ヶ月/設定温度20℃(外気7℃、室内20℃)

上記条件の上、冷房能力2.5kW(7~10畳)のエアコンで電気料金を算出しました。

・年間電気料金:17,000~23,300円
・1日当り換算:46.57~63.83円

一般的に電気代がかかるイメージのエアコンですが、年間を通して見ると4番目になります。これは、夏と冬の需要期以外ではあまり使われない家電だからです。冷房期間3.6ヶ月、暖房期間5.5ヶ月で、6~24時までの使用時間で計算されていますが、実際にはそこまでは使わないというご家庭が多いでしょうから、電気料金はもっと安くなるはずです。エアコンはマンションか一軒家かで熱効率がまったく違いますし、地理的気象的条件などによって利用状況も変わってきます。
節電のポイントは、外気との気温差をいかに縮め、冷暖房効率を上げるかが重要です。

節電方法

・設定温度を冷房28℃以上/暖房20℃以下にする
・2週間に一度はフィルターの掃除をする
・カーテンで窓を遮断し冷暖房効率を高める

5位 電気温水器


電気温水器は、電気ヒーターによって水を温めてお湯を沸かす家電です。すべての一般家庭で使われているわけではありませんが、使っているご家庭ではかなりの電気代がかかっているのではないでしょうか。

4人家族を想定して、460リットルの機器で電気料金を算出しました。

・年間電気料金:28,700円~39,000円
・1日当り換算:78.63円~106.84円

上記金額は東京近郊を参考にしていますが、寒い地域ほど電気代は高く、温かい地域ほど安くなる傾向にあります。

節電方法

・油物の食器や調理器具は温かいうちに洗う
・お風呂は冷めないうちに家族全員が入る

家電の節電方法としては最新の省エネ家電に買い替えるのも1つですが、出費のことを考えるとそう簡単にできるものではありませんよね。日々の節電努力によって電気料金を抑えることは可能ですが、とても労力のかかることで、習慣づけるまでが大変です。

電力会社の乗り換えでも電気代を節約できる

2016年4月からの電力自由化によって、各家庭で自由に電力会社を選べるようになりました。新規参入した電力会社が増えたことで、これまでになかった料金メニューやサービスが生まれています。家族構成やライフスタイルによっては、電力会社の乗り換えをするだけで簡単に電気代の節約ができる場合があるのです。

日々のこまめな節電も大切ですが、そもそも基本料金や単価が安くできれば、今まで通りの生活を続けていても電気代の節約ができるようになります。

ぜひ、この機会に、電気代の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

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